「おはよ、二人とも!何話してんの?」
「出た、彩芽」
「こら秋斗、そう言うこと言わないのー!」
「おいお前、俺の彼女いじめんなよ?」
「スミマセンデシター」
歩いてきたのは舞原彩芽と柚木凰牙。
幼なじみだった二人は去年から付き合っていて、もう一年は過ぎたと思う。
凰牙の方は小さい頃からずっと彩芽だけを想い続けていたくらいだし。
「彩芽たちは今朝も二人で来たんだな」
「そうだよー!
あれ、秋斗は女の子と来なかったんだね」
「誤解されるような事言うなって!」
「事実だろうが……」
「おい凰牙?」
「ははっ、秋斗が可哀想になってきた」



