ガチャ。
「澪、大丈夫だった……え?」
俺は出てきた澪を見て作業していた手を止めた。
緩く結ばれた、少し濡れた髪と俺が貸した無地のダボダボな服。
やばい、なんかやばい。
女子ってみんな風呂上がりこんな感じな訳?
固まっていた俺を見ると、澪はフワフワと駆け寄ってきた。
……シャンプーの匂いがする……
まずいな、煩悩は打ち消さねば。
やっぱり俺、澪に会ってからなんだか変だ。
ちょいちょい、と服を引っ張ってくる彼女に、小さく咳払いをして振り向く。
『よるごはん』
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