思わずグッと黙り込んだ。
まさかこんなところに、似た物同士がいたなんて。



「じゃあさ、俺の家来る?」

「?」

「あー、つい最近、俺の家族がみんな事故で亡くなってさ。今は一人暮らしだし」

「……っ」

「一人で家の広さを持て余してた所だったから、ちょうどいいなって思ったんだけど」



話している間に心配になってきて澪の顔を覗き込む。

やっぱり、異性……しかもついさっき会ったばかりの奴の家に付いてくのなんて嫌だよな。

うんそれが普通。



「ごめん、怖かったらだいじょ……え?」



俺は思わずぽかんとしてしまう。

澪の顔が、想像とはまさに正反対なほどキラキラと輝いていたから。



『いいの?連れてってくれるの?』

「え……まあ」

『行きたい!行く、行きます』

「……ははっ、分かった」