ミカは手づくりプリンセス 色の魔法でご利益バツグン!

 ミカが部屋で荷物を片付けていると、1階のドアホンが鳴りました。降りてみると、小学生の女の子がやってきていました。何やら悩みがありそうです。
「こんにちは。わたしはリナです。来週妹のリサのピアノの発表会があるんですが、リサは人前に出るのが苦手なので、緊張しているんです。リサのためにお守りを作ってもらえませんか?」
そこまで言うと、リナの後ろからリナより少し背の低いリナとそっくりな女の子が顔を出しました。
「わたしはリサ。6歳。ミカさん、お願いします。」
(問題。リナとリサの間違い探し)
「任せてよ!」
一緒に話を聞いていたココロたちが、口を揃えて言いました。
 そうと決まれば、作戦会議です。ここでは、作品を作るときはみんなで話し合って一つのものを作ります。みんなで協力するために、役割分担をします。デザイン、買い出し、裁縫、ビーズ、ラッピングなど自分の得意分野を生かした役割に尽きます。ミカが任されたのは買い出し係。ただの力仕事に見えますが、色や素材のセンスが試されるのです。初めてなので、カイトと一緒にやることになりました。
 ミカの初めての作品、制作開始です。