私の心の支えは渚君

今日も閉店の時間を迎え、私は今日来店していただいたお客様の特徴や悩みを一人一人ノートにまとめた

「陽和さんは本当に努力家だね」
渚君が感心したように話しかけて来た

「私は記憶力が悪いから、今日の出来事はちゃんとノートにまとめておかないと忘れちゃうから」
私はまとめたノートを渚くんに向けて見せてみた
渚君はクスッと笑っている

「お客様の事もいいけど、俺の事もたまには考えてね」
渚君が照れたように言ったから、私は顔が赤くなってしまった

「それは、常々考えています」
言っていてやっぱり照れる
そんな私の様子を見て渚君はやっぱり笑っている

渚君が私に近付いた
「日比野陽和さん、俺と結婚してください」
そう言うと私の指に指輪をはめた

私は信じられない気持ちでいっぱいになった
感動して涙が出てしまった
「はい。宜しくお願いします」
私は笑って答えた