「リュミ……フォルステアのことなんて、もう知らない。でも……森も、森のみんなも、大好き。これからもずっと……リュミは、森のみんなを守っていくよ」 その答えに、エルドはほんのわずかに口元を緩めた。 笑みというにはささやかすぎるけれど、そこにはたしかな誇りが宿っている。 「言うと思った」 ふたりは顔を見合わせて、ふっと笑い合う。 その背後で、森がそっとざわめいた。 まるでリュミの答えを、心から喜んでいるかのように。