リンコはしばし黙りこみ、息をゆっくり吐き出した。

「……仕方ないわね。リュミが行くなら、わたしも行く。守るのはわたしの役目よ」

 ふいと視線を逸らすリンコ。その頬は、いつもより赤くなっている。

「もちろん、オレも行く」

「ワシも行こう」

 パッロとエルドが迷いなく名乗りを上げる。
 頼れる仲間たちに囲まれて、リュミは大きく胸を張り――むん! と気合を入れるのだった。