お前誰?

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「――さぁ、ここから、郵便屋さんのたまごを見つける勝負が始まります。1走目は段ボールを2つ。そこから段ボールが1つずつ増えていって、6走目のアンカーは7つの段ボールを持って、トラック1周走ってもらいます。1.2.3年生の間にハンデなどありませんっ!正々堂々と戦う選手の勇姿を見届けていってください!」

放送が流れたとともに、宅急便リレーの選手たちが入ってくる。てか、最初の一文目、なんて文章なんだよ。

あっ、御堂くん発見!!虚ろな目で走って入場してるけど、それさえもかっこいいってどういうことでしょう。御堂くんセンサーは年中無休24時間営業だからっ、ふふっすぐ見つけちゃうんだぁ〜!

御堂くんは白組。私は紅組だから、敵同士なんだよね…。…今全米が泣いたと思う。

――位置についてよーい、どん。

そんな掛け声とともにピストルの音がなり、レースが始まる。

御堂くんはアンカーっぽいっ。

そして、あのやつは、ぽつんと体育座りして待っている。あんな可愛い生き物はこの世にいるのか!?本当に!?

ほんとは今走っている方々を見なくちゃいけないんだろうけど、御堂くんから目が離せないんっすよ。なので失礼っ!って感じですね。

早くも、現在は4走目。もうそろそろ御堂くんの出番だ。

おっ、今御堂くんにバトンが渡った。段ボール7つを軽々と持っている。

バトンが渡ったと同時に歓声が大きくなったのは気のせいじゃないと思う。

…私の声が大きくなったから。

白組?紅組?いや、私は紅組なので、紅組応援するんだろうけど、

ふふ、でもそんなの関係ねぇー!

「御堂くん、頑張れー!!!」

手もブンブン振って大声で叫ぶ。

そういうと御堂くんがこっちを振り向いた…気がする。