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___とことこ。私今資料運んでます。
実は、
「放課後、理科室にこれ運んでくれ。よろしくな。」
と言われ、泣く泣くやってます。優しい私にバンザイ!
渡されたのは、ざっと段ボール4つ分。
かよわい私にやらせるとはなにゆえ?????
しかも、それをみおりんに言ったら
「どんまいー」
ってオレンジジュース飲みながら言われた。
悲劇。
みおりんってば、放課後、あの相川くんとデートらしい。
リア充め。
でも、どう考えても廊下を走った私が悪い…。
そんなこと考えながら段ボール持って歩いてると、見知ったシルエット発見!
ん?あのシルエットは…
御堂くん!!!!!オーラを感じるぅっ!
「みどーくーんっ!!!!!!!!」
「…」
どスルー。
「大好きですっ!!」
「…」
またもやどスルー。
「みどーく「なに?」
見えた顔は不機嫌モード。ぶすっとしてて、眉間にしわがよってて、目が鋭い。
「ええっと…いや、えっとぉぅ…」
「ごめんむり」
何も言ってないYO!?
「御堂くん?ちょっとこれ見てー!」
そう言いながら、私は段ボールを指さす。
かよわい女子が重ーい段ボール運んでたら、こんな見捨てないよね!?
「わぁ、段ボールだぁ」
「他だよっ、他になあい?」
「…」
「かよわい女子が重ーい段ボールを運んでるよ?」
御堂くんがピキーンとひらめいたっぽい表情をした。
「おれもかよわい。だからむり」
えっ泣きそう。
ん?
でも、あなたこの前、体力テストの結果学年1位でしたよね?
御堂くんに関する情報はリスペクトさせていただいてますからっ。
そんな会話をしていたら、ちょうど神様が通りかかった。

