お前誰?

わあ、本物みたい…

ってえ?本物?本物が声かけてきた?え?

「本物だよ」

そういいながら、少し笑う御堂くん。

えっと…何だっけ?何言おうとしてたんだっけ?

全然話し始めない私を御堂くんが見かねたのか、

「何もないならもどっていーい?」

と、言ったけど、それは許さないZE☆

「ちょっちょっいとお待ちぃっ!」

御堂くんが少し微笑んだから、少しどきどきしちゃう。

ん…と、えっと…ん?え?あっ!

まるまる1分経ってから思い出した。

意を決して、口を割る。

「今日一緒に帰りませんかっ!?」

近くにいた女の子全員が般若の顔になった。それも御堂くんに気付かれないように私に向けてくる。

それもそのはず。

御堂くんは、

すっとした鼻筋や二重の大きくて透き通った瞳、

薄く形の良い唇。

顔面糖度が高く、黒髪さらさらヘアー。

しかもいつも少し眠そうだし、無気力なのだから

か、母性がくすぐられる…といった完璧に完璧を詰

め合わせたような人なのだっ!

頭も良いらしいし…。

ファンクラブなんて当たり前のようにあるが、本人は全く知らないっていう。

そこも可愛いとかねぇ。

「むり」

考え事してたからか、何も聞こえなかった。

「え?なんていった?ごめん、聞いてなくて…」

「むり」

ガーン…今この世界が漫画だったら、本からはみ出るサイズのフォントだと思う。

なのによ?

となりで相川くんが爆笑してる。

あぁーみおりんに言っちゃおうかなぁー。っていう視線を向けると、うつむいて、しょぼーんってしちゃった。

…肩震えてるけど。

うん。みおりんに言おう。

相川くんが私に、「惚れちゃった?」って聞いてきたこと。