そう歩き出したとき、
「……はぁ………。」
聞き馴染みのあるため息が後ろから聞こえ、それとともに腕をつかまれた。
秒速で振り返る。
「……御堂くん。」
「……遅れてごめんね。」
御堂くんは深緑の浴衣を着ていた。
「御堂くん、浴衣………」
「相川に着てけって。」
なるほど。
御堂くんが来てくれてなんだか安心した。
心細かったから。
「……相川とふじさきみおりん、二人で回るらしい。」
唐突に話し始めた御堂くんの言葉に脳がフリーズ。
……………。
えっ?
あいつら?
…………ふざけるんじゃないよぉ!!
なに、さっきまでのシリアスな空気。
数分前の私が可哀想で仕方がない。
「おれさ、相川なぐりに行ってもいい?」
「うん。御堂くんに同感だけど、スタ連くらいでやめといてあげようよ。それがオトナな対応だよ。」

