「みおりん、着いたよ……っと……。」
集合場所に一番乗りで着いたのだが、一向に誰も来る気配がない。
心配になってみおりんに連絡した。
大丈夫かな。家帰ったほうがいいのかな。そんな考えがよぎってはあわあわしていて、スマホを思わず握りしめた。
しかし、既読さえもつかない。
悲しすぎる。
だって。
みんなと遊ぶから10分前には集合場所に着くようにした。
御堂くんが来るから、頑張っておめかししてきた。
『浴衣引っ張り出してもいい!?』
ってお母さんに言って。
小学生の時に買ってもらった、少し大人っぽい、紺色のひまわりが散りばめられているお気に入りの浴衣。
みおりんに今日の午前、電話が来てから、顔洗って、失敗を何度もしながらお団子して、いつもしないメイクを頑張ってきたりして。
それなのに、誰も来ないなんてあまりにも虚しい。
涙がにじんできた目をハンカチで優しく擦って、頬を叩いた。
「1人だけでも行くか。」

