寝返りを打つとカーテンの隙間から差し込む光が目元を掠めた。


「ん〜…むにゃむにゃ…」


…眩しい。


そろそろ起きないといけない気がする。

たぶんもうすぐ6:30に設定したスマホのアラームが鳴りそうだ。


まだ眠いよお…。


………あれ、

なんかいい匂いがする……。


自分の家の柔軟剤とは別の、なんだか甘くて爽やかなフルーティな香りが漂う。


それになんだか、

いつもより温かいような……。


全く働いてない頭が一瞬で覚めたのは、次の瞬間目を開けた時だった。


「っわあ…!え、ええ……っ!?」


小さな悲鳴が寝起きの頭に響く。


信じられない光景が目の前には広がっていた。


男の子が……わたしの隣で寝ているのだ。