契約結婚した白虎の姫巫女

「キャアッ!?」

 あまりの邪気に茜は思わず払い除けてしまった。

「ちょっと、何するのよ!?」
「こんなものは早く捨てたほうがいい。呪われるわよ!?」

 女子高生は払い除けられたことに激怒してきたが、茜は捨てた方がいいと助言する。
 このまま持っていても、ろくなことにならない。呪われたら、困るのは自分だ。
 しかし、そんなことを言ったとしても女子高生達には急に現れて、自分の持ち物を払い捨てたとしか思われていないようだ。
 慌てて拾うと、そそくさと逃げられてしまった。コソコソと「何なの? アイツ」と言っているのが聞こえてきた。
 茜にとったら、そんなことはどうでもいい。それよりも気になったのは、彼女らが言っていたことだ。

(願いが叶うお守りって、どういうこと!? 黒石神社って?)

 茜はすぐさま机に置いてあったスマホを取り出し、ネットで検索する。
そうしたら『願いが叶うお守り』とワードがたくさん出てきた。思った以上に、流行っているみたいで驚いてしまう。

「ちょっと、こんな危険なものが出回っているっていうの!?」
「……」

 茜は恐怖を抱いていたが、同じようにスマホで黒石神社のことを見ていた匠は黙って考え込む。

(なるほど。これは……主に伝えた方が良さそうだな)

 その頃。伊織は打ち合わせを済ませて、車で移動している最中だった。そうしたら運転していた匠がピクッと反応する。

「主。今、もう1人の俺から連絡が来たのだが」

 そう言って、茜から得た情報を全て伊織に話した。