契約結婚した白虎の姫巫女

「野々華ちゃん……」

 結羅の心は激しく動揺する。それでも、こみ上げてくる熱い感情は懐かしさと会いたかったと思った。間違いなく彼女だった。
 すぐにでも抱きつきたかったが、あるものが目に入ると、ビクッと震えて動きが止まった。
 野々華の腕には黒石神社の数珠が付けてあったからだ。

(どうして……野々華ちゃんに、あんなものが!?)

 啞然とする結羅と違って、野々華はクスッと不敵な笑みをこぼすのだった。
 それが、これからの波乱の幕開けとなるとは……。