√スターダストtoらぶ

3日後。

シフトが入っているというのに愁真さんが時間を過ぎても出勤してこない。


「ダメだ。いくらかけても繋がらない。メッセージも送ったんだけどなぁ」


店長が頭を抱えている。

それもそのはず。

今日は土曜日でいつもより家族連れがきて昼のピーク時間が戦場になるから。

それなのに戦力が一人いないとなるとかなり大変なことになる。


「真面目だったからなぁ、飛ぶなんて思わなかったけど。やられたかー」

「店長、ぼくも連絡してみます!」

「頼むぞ、山岡」


しかし、一向に連絡が来ないままピークタイムを迎えた。

バイトに慣れているわたしたち二人と急遽来てくれた他店の外人さんと共になんとか乗り切った。

ようやく一息つこうと思ったその時、やまりんが大声を上げた。


「えっ?!高熱!」

「もしかして夕影か?!」


店長が身を乗り出してやまりんのスマホを覗き込む。


「病院に行って今帰って来たのか。通りでスマホも繋がらなかったわけか」


病院に行ってるからって律儀に電源を切っていたとは。

わたしにはそっちの方がびっくり。


「確か夕影は一人暮らしだったよな?お前たちどっちかでもいいから上がったら見舞いに行ってくれないか?」

「あ、はは、はいっ」


やまりんの顔が引き攣ってる。

あ、そっか。

今やまりんはイベラン中…。

てことは、ここはわたしが気を回さなきゃならない。

…はぁ、最悪。

なんで、わたしが。

…でも、まぁ。

この前のこともあるし、

行くしかないか。


「店長、わたしが行きます」


やまりんの顔がみるみる明るくなる。

もぉ、わかりやす過ぎ。

今回だけ、だからね。

なんやかんややまりんにはお世話になっちゃってるから仕方なく、だから。

わたしはそう自分に言い聞かせ、ほんとのほんとの意味での戦場に向かったのだった。