√スターダストtoらぶ

愁真さんが働き始めて2週間が経過した。


「いやぁ、今日も盛況盛況!」


店長の鼻の下が伸びるのも無理はない。

ここ数日間で売り上げが倍になったのだから。

圧倒的に愁真さん目当ての女性客が増え、その人たちが購入する品数も多い。

タバコのみ買っていくおじさんたちの肩身が狭くなるほど。


「やっぱ国宝級のイケメンは違いますねー!さっすがしゅー先輩ですぅ」

「褒めてくれてありがと、りん。りんが教えてくれたからレジも品出しもうまくいってるし、こちらこそありがとうだよ」

「えへへ…」


やまりんまでこの調子ですっかり絆されてしまっているものだから、一人警戒しているわたしが逆に孤立している。

愁真さんは確かに仕事は出来るし、人当たりもいいから近所の奥様方やおばあちゃんたちにも人気があって良いのだけど、そのどれもが嘘くさいっていうか。

わたしの気のせいなのかもしれないけど、悪くいうと営業スマイルって感じなんだよなぁ。

わたしもそうなってしまう時はあるけど、愁真さんの場合はずっとそう。

分厚い仮面を被って必死に何かを隠しているような、

その何かがとても大事なもののような、

そんな気がしてならない。