…あ。
触れた瞬間に分かった。
「え?もしかして愁真?」
聞き覚えのある声がした。
恐る恐る顔を上げると、
そこには見覚えしかない顔があった。
「何でここにいるんだよ…!」
俺がジト目で睨んでいると彼の目の前に座っていた小柄な女の子が口を開いた。
「え?もしかして尚悟さんのお知り合いですか?」
「知り合いも何もいとこだから。コンカフェバイトするっては聞いてたけどまさかここのだったとは…」
まさか、ねぇ。
偶然、
いや、
必然。
「なんで…」
赤いドレスの彼女の肩が小刻みに震えている。
なんとなくでも伝わる。
これは、
やってしまったやつだ。
だからといって俺には何も出来ない。
恐らく元からそういう筋書きで
こうなる運命だったのだから。
「…わたし帰ります」
…だろうな。
「えっ?ちょ、ちょっと待ってよ、らぶ!」
らぶ、か。
愛、か。
皮肉にもほどがある。
あの子が
そんな名前なんて。
ほんと、捻じ曲がってるよ。
この世界の全て…。
「あのぉ、ぼく何が起こってるのかさっぱり…?」
もらった特典のステッカーを大事そうに握りしめながらも不安の色を滲ませている少年。
俺は仕方なく尚悟に目配せした。
「えっと、この人、オレのいとこの愁真で…その、この前らぶちゃんを見つけてくれたいいヤツ、なはずなんだけどね…」
「てことはもしかして…?!」
俺は鼻で笑った。
やっぱり思われていた。
知られていた。
俺は…さ
「クズ男!」
店内中に聞こえる声で発狂してしまった少年。
俺は笑って誤魔化す。
「良く言われるんです、クズとかバカとか最低とか。でもどれも褒め言葉です。憎まれるくらい好かれてるってことですから。だからこそ、姫には辛い思いをさせてしまうかもしれませんが、願わくばこれからも…これからも貴方だけの騎士でいさせてはくざさいませんか?」
触れた瞬間に分かった。
「え?もしかして愁真?」
聞き覚えのある声がした。
恐る恐る顔を上げると、
そこには見覚えしかない顔があった。
「何でここにいるんだよ…!」
俺がジト目で睨んでいると彼の目の前に座っていた小柄な女の子が口を開いた。
「え?もしかして尚悟さんのお知り合いですか?」
「知り合いも何もいとこだから。コンカフェバイトするっては聞いてたけどまさかここのだったとは…」
まさか、ねぇ。
偶然、
いや、
必然。
「なんで…」
赤いドレスの彼女の肩が小刻みに震えている。
なんとなくでも伝わる。
これは、
やってしまったやつだ。
だからといって俺には何も出来ない。
恐らく元からそういう筋書きで
こうなる運命だったのだから。
「…わたし帰ります」
…だろうな。
「えっ?ちょ、ちょっと待ってよ、らぶ!」
らぶ、か。
愛、か。
皮肉にもほどがある。
あの子が
そんな名前なんて。
ほんと、捻じ曲がってるよ。
この世界の全て…。
「あのぉ、ぼく何が起こってるのかさっぱり…?」
もらった特典のステッカーを大事そうに握りしめながらも不安の色を滲ませている少年。
俺は仕方なく尚悟に目配せした。
「えっと、この人、オレのいとこの愁真で…その、この前らぶちゃんを見つけてくれたいいヤツ、なはずなんだけどね…」
「てことはもしかして…?!」
俺は鼻で笑った。
やっぱり思われていた。
知られていた。
俺は…さ
「クズ男!」
店内中に聞こえる声で発狂してしまった少年。
俺は笑って誤魔化す。
「良く言われるんです、クズとかバカとか最低とか。でもどれも褒め言葉です。憎まれるくらい好かれてるってことですから。だからこそ、姫には辛い思いをさせてしまうかもしれませんが、願わくばこれからも…これからも貴方だけの騎士でいさせてはくざさいませんか?」



