「そこのブス」
…?
なんか今聞こえたような…。
「耳大丈夫ですかー?日本語分かりますー?お兄さんのこと言ってるんですよー」
「は?もしやブスって」
とチンピラが振り返ろうとしたその時だった。
ーーボスっ。
「うっ…」
え、今…
チンピラが殴られた?
みぞおちを押さえてヤツは蹲る。
呆気に取られた上に気が抜けたわたしがよろめくとすーっと腕が伸びてきてわたしの肩を抱いた。
咄嗟に顔を上げる。
…うそ。
この人、
あの時の…?
「お前みたいなブスと俺の可愛いカノジョが釣り合うわけないでしょ?…分かったら、とっとと失せろ」
チンピラがヨタヨタしながら去って行く。
わたしは茫然とその姿を見送った。
が、しかし、
自分の置かれている状況に異常を感じ取った。
ちょ、ちょっと待って。
たしか今わたし…
てか、さっきわたし…
「あのさ」
頭上から声が降って来たと思ったら、急に目の前に美しい顔が現れた。
辻堂くんの瞳がビー玉なら
この人の瞳は宝石…。
何カラットもあるような特別な石のよう。
って、わたしいつまで見つめてるんだろ。
でも、なんで?
なんか…逸らさない。
ううん、逸らしたくない。
「さっきの本心だから」
「え?」
「えー何?もう一回言って欲しい的な?」
「えっと、いや、別に…」
香ってる。
わたしの知ってる香りがする。
危険、だ。
でも…聞いていたい。
この声をもっと聞いていたい。
それが本音で
どうしても溢れてしまう。
しまえない。
抗えない。
「はは。お嬢さんは嘘が下手ですねー」
夜風が吹く。
香りが一段と近づく。
耳元に感じる。
「可愛いよ、ここにいる誰より君が1番、可愛い」
…?
なんか今聞こえたような…。
「耳大丈夫ですかー?日本語分かりますー?お兄さんのこと言ってるんですよー」
「は?もしやブスって」
とチンピラが振り返ろうとしたその時だった。
ーーボスっ。
「うっ…」
え、今…
チンピラが殴られた?
みぞおちを押さえてヤツは蹲る。
呆気に取られた上に気が抜けたわたしがよろめくとすーっと腕が伸びてきてわたしの肩を抱いた。
咄嗟に顔を上げる。
…うそ。
この人、
あの時の…?
「お前みたいなブスと俺の可愛いカノジョが釣り合うわけないでしょ?…分かったら、とっとと失せろ」
チンピラがヨタヨタしながら去って行く。
わたしは茫然とその姿を見送った。
が、しかし、
自分の置かれている状況に異常を感じ取った。
ちょ、ちょっと待って。
たしか今わたし…
てか、さっきわたし…
「あのさ」
頭上から声が降って来たと思ったら、急に目の前に美しい顔が現れた。
辻堂くんの瞳がビー玉なら
この人の瞳は宝石…。
何カラットもあるような特別な石のよう。
って、わたしいつまで見つめてるんだろ。
でも、なんで?
なんか…逸らさない。
ううん、逸らしたくない。
「さっきの本心だから」
「え?」
「えー何?もう一回言って欲しい的な?」
「えっと、いや、別に…」
香ってる。
わたしの知ってる香りがする。
危険、だ。
でも…聞いていたい。
この声をもっと聞いていたい。
それが本音で
どうしても溢れてしまう。
しまえない。
抗えない。
「はは。お嬢さんは嘘が下手ですねー」
夜風が吹く。
香りが一段と近づく。
耳元に感じる。
「可愛いよ、ここにいる誰より君が1番、可愛い」



