√スターダストtoらぶ

ヨーヨーすくいから始まり、スーパーボールすくい、輪投げ、射的など屋台のゲームコーナーを荒らしまくった。

特に絵那が終始ノリノリでちびっ子たちから冷ややかな目で見られることもあった。

そんな彼女の欲しい景品が手に入らないとずっとやってしまうオタク気質が災いしてしまい、辺りが暗くなって来たことに気づいた時には場所取りに向かわなければならない時間になっていた。


「もう汗だくだよー」


絵那が力を使い切ってしまったのか地面にしゃがみ込む。


「ほんと浴衣って熱いね…」


わたしも浴衣の袖を捲り、手うちわで顔を一生懸命扇ぐ。

わたしと絵那がバテてしまったのに即座に気づいたのはもちろん彼だった。


「高橋さんと日野森さんは先に河川敷に向かってください。僕と山岡くんで食べ物を調達してから行きます」

「えっ?いいの?」


絵那が救世主の登場に溢れる喜びを隠しきれずにキラキラした目で辻堂くんを見つめる。


「もちろん」

「ありがとう辻堂くん!うぅ…やっぱ推せるっ!」


話がまとまりかけたのだが、わたしは嫌な視線を感じた。

も、もしや…

つつーっと視線をずらすと目が合った。

あはは、

なるほど、

そういうこと、か。

わたしは勢いよく手を上げた。


「わたしが行く。だからやまりんは絵那と待ってて」


しれっとウインクしてくるやまりん。

でもナイスアシストだよ。

2人きりになるチャンスだもんね。

しかも買い物となればクズかどうか見定めるチャンスが山ほどあるわけでこれを逃すなんて勿体ない。

わたしは強引に辻堂くんの腕を掴んだ。


「行こう辻堂くん」

「あ、うん…!」


嬉しそうにちょっと笑ったのがわたしまで嬉しくて

なんだか久しぶりに胸がキュンとした。

これが始まりだといい。

今度こそわたしは

クズを選ばない!