「澄羽っち、これおいしそうじゃない?」
途中で立ち寄ったコンビニで、柚音が『夏限定』と大きく書かれたピンク色のグミのパッケージを手に目を輝かせる。
「いいですね!なんか『夏限定』って特別感ありますし」
パンを選んでいたはずの夏果ちゃんが、私の後ろからにゅっと首を伸ばして話題に入ってきた。
「あたしこれ買おっかな。澄羽っちはどうするの」
「どうしようかな?アイスは溶けちゃうよね」
アイスのショーケースの方に向いた私の顔が、ショーケースのガラスに映ってぐにゃっと歪んだ。
「あ、クーラーボックス持ってきてるので気にせず買ってください!」
夏果ちゃんが私の後ろから手を伸ばし、ポニーテールを揺らしながらソーダ味の氷菓を手に取る。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
私はショーケースを開けて、その中からバニラアイスを1つ取り出してレジに向かった。



