Capture your memories of one summer ~ひと夏、思い出を切り取って~

                   
「やっぱこれ美味しいわー」

柚音が開いたワークの上に食べカスをこぼしながらぼりぼりとスティック状のおやつを食べている。

「甘辛エンドレスやっぱいいなぁ…」

私もバニラ味のクッキーと柚音が食べているスティック状のおやつを交互に食べる。

「女子2人勉強しろ」

3人中2人が勉強をサボっているという状況でも,遥樹くんは真面目に勉強している。

「えー、可愛いだけじゃだめですかぁ?」

「ダメ。結城も止めろよ」

遥樹くんはシャーペンの先をこちらに向けて、私の方に向いた。

「だってお菓子美味しいし」

私がそういうと、「痛って!」という遥樹くんの怒ったような声が聞こえてきた。

どうやら柚音が遥樹くんの口におやつを押し込んだらしい。

「もーサボっちゃお?まだ7月じゃん」

遥樹くんがスティック状のおやつを口に含みながら柚音に文句を言う。

「そんなこと言ってたらあっという間に8月だろ。」

「ま、いーじゃんね?よーし、おやつパーティーするぞー‼︎」

柚音が元気よくそう言い放つのを、遥樹くんはぽりぽりおやつをかじりながらあきれたように見ていた。