Capture your memories of one summer ~ひと夏、思い出を切り取って~

                
2日後の月曜日、7月25日。私は部活に来て夏休みの宿題を進めていた。

「エアコン直してもらって快適だなぁ」

そう言いながら先生がぐっと腕を伸ばして、その勢いでパソコンを閉じた。

「先生」

私はおととい柚音たちとしゃべっていたことを思い出して、ペンを置いた。

「あのぉ…27日、写真撮影で開けてほしいところがありまして…」

「どこを開けてほしいの?」

私はトートバッグから水色のノートを引っ張り出してぱらぱらとページをめくった。

「屋上と、プールと、ここの教室を写真撮影で開けてほしいです。あと、私以外にも遥樹くんと柚音も来ますけど、大丈夫ですか?」

漏れがないように、写真設計図を指でなぞりながら先生に確認を取る。

「C組の遥樹くんとF組の柚音さん?」

大庭先生はC組とF組の理科の教科担任なので遥樹くんも柚音のことも知っている。

「はい。」

「えー、ちょっと待ってね…」

そういって先生はまたパソコンを開いて、マウスのスクロールホイールを人差し指で回した。

「27は先生、プール掃除をしないとだから、手伝ってくれるなら開けるよ。9時から14時半までに来てな。」

「手伝うので、お願いします」

私は先生に頭を下げ、机に置かれた水色のノートを開いた。

また長方形を描いて、その枠にプール掃除をしている制服姿の男女を描く。

撮りたかったけど現実的に厳しいと思っていたことができ、私の口元はわずかにほころんだ。