カウンターにいたのは、七十代くらいの品のある男性だった。 整えられた白髪と、洗いざらしの白いシャツが、どこか懐かしさを感じさせる。 彼の名は古川。 Bが幼いころからこの店にいて、本を通して、静かに寄り添ってくれる人だった。