すき、という名前の花

みんな、ただ前を見ている。
誰とも目を合わせず、誰とも笑い合わず。

Aもまた、机に座ったまま静かに正面を向いていた。
だけど時々、ふと窓の外に視線を向ける。

見ているというより、“感じている”ように。