○大学 放課後
隼斗が友人の男子学生二人とだべっている。
友人「南、お前まじで佐倉さんのこと好きなの?」
隼斗「うん。そうだよ」
友人「マジか〜。なんで?いい子だけど、あの子別に普通じゃん」
友人「芸能界にはもっと綺麗な人とかいっぱいいるのに」
隼斗「なんで……って。佐倉さんは綺麗だよ。いい子だし可愛いし」
友人「いや……お前、モデルとか女優とか見過ぎて目がおかしくなったんじゃね?」
隼斗、むっとするが
隼斗「まあいいや……(彼女の魅力は俺だけがわかってればいいし)」
友人たちは、そんな隼斗の様子を見て、首を傾げている。
友人「まあいいや。カラオケ行こうぜ。エーテルの曲聞かせてくれよ〜」
隼斗「カラオケはいいけど、俺グループの曲一人じゃ歌えないから、一緒に歌ってくれないとやだよ」
友人「えー、本物なのに」
隼斗「それなら他に四人いないと歌わねえ」
友人「それ新エーテルじゃん。すげえ」
友人「じゃああと二人探すか」
隼斗、友人たちと笑っている。
隼斗(やっと、普通の大学生活にも慣れてきた。充実してるなあ、俺。でもそう思うのはやっぱり――)
隼斗ちらりと透子のいる方へ視線を走らせる。透子が笑顔で友人たちと喋っている姿に、思わず隼斗の口元が綻ぶ。
隼斗(あーまじで幸せ)
○回想 アイドルになるまでとなってからの記憶
中学生の隼斗が番号のゼッケンをつけてオーディションに臨んでいる。
隼斗(親がたまたま見かけたオーディションの募集に応募して、俺の人生は変わった。)
ヘッドフォンして歌っている様子、ダンスのレッスンしている絵。
隼斗(運良く合格して、それからはレッスン漬けの日々。)
隼斗(CDデビュー(初登場第1位!の文字)にテレビ出演、ライブツアー。ありがたいことに全部が順調に進んでいく。)
隼斗(でもその分、いつでも誰かに見られていて。アイドルとしてはありがたいことなんだけど)
歩いている隼斗の背後から向けられるスマホのカメラ、Xにつくリプライ「ハヤトかっこいい!付き合ってほしい♡」
隼斗(常に見えない壁に囲まれた空間にいるような閉塞感。でも――)
カフェでにっこりと笑う透子の姿。
隼斗(彼女だけは違ったんだ)
透子が隼斗に店員として話しかけている姿。
隼斗(アイドルであることに息苦しさを覚えていたのは俺だけではなく、グループは解散が決まった)
「もっと歌で勝負したい!」というメンバーや、「デュオでアイドルを続ける」「俺は一般人に戻るよ」様々なメンバーの声。
隼斗(じゃあ、俺は? 俺はこれからどうしたい?)
悩む隼斗の横顔。そこに声がかかる。
男「もしよかったら、芝居をやってみない?」
隼斗「え?」
男「曲によって、表情も体の使い方も変えていただろう?君には向いている気がするんだ」
隼斗(正直、未知の世界だった。でも、この道(芸能界)をやめたいとまでは思っていなかった俺は、その話に飛びついた)
隼斗「はい!よろしくお願いします!」
隼斗(とりあえず大学は卒業した方がいい。学生生活が演技に生きることもあるから、と言われて、今は仕事をセーブしながらレッスンや単発の撮影に呼んでもらっている。毎日充実してた。でも――)
隼斗が歩いていると、向こうから透子が友人たちとやってくる。
二人の目が合う。
隼斗(まさか、君にも会えるなんて)
隼斗「帰り?」
透子「うん。隼斗くんも?」
隼斗「カラオケ行くんだって〜」
他愛ない会話をして、すれ違う二人。
隼斗(毎日が、新鮮で楽しくて幸せで仕方ない――)
隼斗「透子!」
透子「ん?」
隼斗「また明日!」
そう言われ、透子が笑顔で隼斗に手を振る。
それを見ながら、好きだという気持ちをさらに募らせる隼斗だった。
隼斗が友人の男子学生二人とだべっている。
友人「南、お前まじで佐倉さんのこと好きなの?」
隼斗「うん。そうだよ」
友人「マジか〜。なんで?いい子だけど、あの子別に普通じゃん」
友人「芸能界にはもっと綺麗な人とかいっぱいいるのに」
隼斗「なんで……って。佐倉さんは綺麗だよ。いい子だし可愛いし」
友人「いや……お前、モデルとか女優とか見過ぎて目がおかしくなったんじゃね?」
隼斗、むっとするが
隼斗「まあいいや……(彼女の魅力は俺だけがわかってればいいし)」
友人たちは、そんな隼斗の様子を見て、首を傾げている。
友人「まあいいや。カラオケ行こうぜ。エーテルの曲聞かせてくれよ〜」
隼斗「カラオケはいいけど、俺グループの曲一人じゃ歌えないから、一緒に歌ってくれないとやだよ」
友人「えー、本物なのに」
隼斗「それなら他に四人いないと歌わねえ」
友人「それ新エーテルじゃん。すげえ」
友人「じゃああと二人探すか」
隼斗、友人たちと笑っている。
隼斗(やっと、普通の大学生活にも慣れてきた。充実してるなあ、俺。でもそう思うのはやっぱり――)
隼斗ちらりと透子のいる方へ視線を走らせる。透子が笑顔で友人たちと喋っている姿に、思わず隼斗の口元が綻ぶ。
隼斗(あーまじで幸せ)
○回想 アイドルになるまでとなってからの記憶
中学生の隼斗が番号のゼッケンをつけてオーディションに臨んでいる。
隼斗(親がたまたま見かけたオーディションの募集に応募して、俺の人生は変わった。)
ヘッドフォンして歌っている様子、ダンスのレッスンしている絵。
隼斗(運良く合格して、それからはレッスン漬けの日々。)
隼斗(CDデビュー(初登場第1位!の文字)にテレビ出演、ライブツアー。ありがたいことに全部が順調に進んでいく。)
隼斗(でもその分、いつでも誰かに見られていて。アイドルとしてはありがたいことなんだけど)
歩いている隼斗の背後から向けられるスマホのカメラ、Xにつくリプライ「ハヤトかっこいい!付き合ってほしい♡」
隼斗(常に見えない壁に囲まれた空間にいるような閉塞感。でも――)
カフェでにっこりと笑う透子の姿。
隼斗(彼女だけは違ったんだ)
透子が隼斗に店員として話しかけている姿。
隼斗(アイドルであることに息苦しさを覚えていたのは俺だけではなく、グループは解散が決まった)
「もっと歌で勝負したい!」というメンバーや、「デュオでアイドルを続ける」「俺は一般人に戻るよ」様々なメンバーの声。
隼斗(じゃあ、俺は? 俺はこれからどうしたい?)
悩む隼斗の横顔。そこに声がかかる。
男「もしよかったら、芝居をやってみない?」
隼斗「え?」
男「曲によって、表情も体の使い方も変えていただろう?君には向いている気がするんだ」
隼斗(正直、未知の世界だった。でも、この道(芸能界)をやめたいとまでは思っていなかった俺は、その話に飛びついた)
隼斗「はい!よろしくお願いします!」
隼斗(とりあえず大学は卒業した方がいい。学生生活が演技に生きることもあるから、と言われて、今は仕事をセーブしながらレッスンや単発の撮影に呼んでもらっている。毎日充実してた。でも――)
隼斗が歩いていると、向こうから透子が友人たちとやってくる。
二人の目が合う。
隼斗(まさか、君にも会えるなんて)
隼斗「帰り?」
透子「うん。隼斗くんも?」
隼斗「カラオケ行くんだって〜」
他愛ない会話をして、すれ違う二人。
隼斗(毎日が、新鮮で楽しくて幸せで仕方ない――)
隼斗「透子!」
透子「ん?」
隼斗「また明日!」
そう言われ、透子が笑顔で隼斗に手を振る。
それを見ながら、好きだという気持ちをさらに募らせる隼斗だった。



