……


ん、……


頭がいてぇ……。


ズキズキする頭を抑えながら起き上がるが額に異変を感じる。……つめたい


……「冷えピタ?」


なんで冷えピタが。そう思った所で意識がはっきりしてくる。


そうか、……俺は倒れたのか。すぐにハッとして辺りを見渡す。


さっきの女はいない。


逃げるなら今か。


ゆっくと立ち上がるがまだ立ちくらみがする。


「はぁ、……くっそ、」


”アイツら”にやられた傷がまだ響いてんのかよ


「お、……起きたんですか?」


最悪だ。


出ようとしたタイミングで女が入ってきやがった。


「……」


「え、っ、?あ、」


無視をして女の横を通り抜けると後ろから声が聞こえる


「あ、あの。か、身体……熱」


……熱?……あぁ、通りで体がだるかったわけだ


さっさと出よう。そう思い部屋のドアに手をかけるが


俺の肩に何かが触れた。


「あ、あの。まだ歩かないほうが……」


「触るなっ!」