「茉音〜!クラス表だよ!早く見よ♪」

「はいはい、分かったから急かさないでよ〜」

「だってだって、自分のクラスメイトになる人たちの名前が書かれてるんだよ!?ワクワクするでしょ☆」

「それもそうね。同じクラスになれるといいね!」

「うん!」


ああ、ドッキドキだ〜!

私はクラス替えが大好きだ。

みんなで登校して、同じクラスだったらわいわい喜んで、離れちゃったら『また遊ぼうね!』って約束して。

懐かしいな〜。

星彩のクラスは、8クラスまである。

多くない……!?

胸を踊らせながら、1組から順に茉音とクラス表を見ていく。

1組、2組、3組……あった!私は5組だ。


「ねえねえ茉音、自分の名前見つけた!?私は5組だったよ〜」

「えっ本当!?私も5組だよ!」

「うそ!?」

「うそじゃないよ!見てみて☆」


そう言われて、自分の名前が書かれたところから少し目線をあげると……。


「ほんとだ!」


『香坂 茉音』の名前が書かれてあった!


「でしょでしょ!?」

「えっ!嬉しすぎない!?」

「運命すぎるよね☆これからもよろしくね、ツム!」

「もちろんだよ、茉音!」


嬉しすぎて、ずっとはしゃいでいる私と茉音。

仕方ないよね、だって嬉しいんだもん!

ずっときゃあきゃあしていたら、チャイムが鳴った。

予鈴かな?

ってことは、あと5分後にはHRがあるってことだよね?

やば!急がないとじゃん!


「「急げ〜!」」


全力疾走して茉音と2人、廊下を走る。

……なんか、めっちゃ青春っぽい!