星彩中等部の下駄箱の前についた私たち。
ひっろー……。
え?ここほんとに下駄箱?え?広くない?
生徒が多いのかな……?
またもや星彩に驚かせられる私。
「ほらツム〜、いちいち驚いてちゃ脳が爆発しちゃうよ〜」
「だって!仕方ないじゃん!すごいんだもん!」
「まあ、そうかもね〜」
もう!またそんなにサラッと流しちゃって。
茉音は大人だなあ〜。同い年なのに、なんだか情けないよ。
精神年齢の差かなあ?いや!でも私お子ちゃまじゃないし!茉音となんて別に変わんないよね!
負けず嫌いな私は、どこか上を向いてガッツポーズを両腕でしていた。
「ツム〜、何してんの?早くしないと置いてくよ〜」
「わ!置いてかないでよ〜」
小走りで、もう下駄箱へ行ってしまった茉音を追いかける。
……と、私の前に横切ってきた男の人にぶつかってしまった。
「いてて〜……」
「……」
ちょっと、なんなのこの人?
ぶつかってきたくせに謝りもしないわけ?
どこの無礼者よ。
ずっと黙ったままの目の前の人を見て、少しムッとする。
「あの、黙ってないでなんとか言って……」
「……あんた」
いきなり話しかけられてドキッとする。
……ていうか、よく見るとこの人……。
ものすごく、キレイじゃない?
白い肌に整った顔。
透き通るような朱色の髪。
鼻も高くて、少しタレ目?な髪と同じ色の瞳。
イケメンとは少し違う系統だけど、すごい美人……。
って、話しかけられてたんだ!
見惚れてる場合じゃない。
「はい?」
「あんた、どんくさいな」


