この恋、隠し通せる自信ないです。

社会人2年目の結菜(ゆいな)は、毎朝少しだけ緊張しながら会社の扉をくぐっていた。
直属の上司・一ノ瀬(いちのせ)は、冷たくて厳しいと評判の人。
顔を合わせるたびに、彼の冷たい視線が結菜の心をキュッと締めつける。

「今日も怒られたらどうしよう…」
そんな不安を抱えつつも、結菜は必死に仕事に向き合った。

ある日のこと、会議室で一ノ瀬が淡々と仕事の指示を出す中、ふとした瞬間に彼の目が結菜に向けられた。
その視線は冷たさの中に、どこか言葉にできない感情が隠れているようで、結菜の胸はざわついた。

「一ノ瀬先輩って、怖いだけじゃないのかも…」
そう思い始めた矢先、仕事でミスをしてしまい、慌てて謝罪した結菜。
先輩は少しだけ厳しい口調で注意したが、その目には不思議な優しさもあった。

帰り道、結菜は空を見上げながら、小さくつぶやいた。
「もっと、彼のことを知りたいかも…」

それは、これから始まる秘密の恋の第一歩だった――。