響け、希望と愛の鐘

ハギくんが優美の手を取り、誓いの言葉を述べる。

 声が震え、目に涙が滲む。

 「優美。
 優美と初めて会った日、君の笑顔に心奪われた。

 監禁の恐怖で、優美が傷ついた時、俺、胸が張り裂けそうだった。
 でも、優美の強さが、俺に勇気をくれた。

 これからも、どんな嵐でも、優美の手を離さない。

 俺の全てで、優美を幸せにする。

 いつの日か家族増えたら、その子も幸せにする。

 優美のこと、永遠に愛してる」

優美の目から涙が溢れ、会場が静まり返る。

 彼女は矢萩の目を覗き込み、震える声で答える。

 「ハギくんはいつも優しかったね。
 迷ったとき、怖かったとき、私を導いて手を引いてくれた、光みたいな人。
 どんな未来も、ハギくんが一緒なら明るくなるって確信してる。
 ハギくんのこと、永遠に愛してる」

二人は指輪を交換し、そっと唇を重ねた。

 会場に拍手と歓声が響く。

 ジェシカが微笑む。
 「Yumi, Yuki, your love is our hope. This wedding is a victory of safety and love」