響け、希望と愛の鐘

パーティーの後、優美とハギくんはバルコニーで栞を抱く。

 ハドソン川の夜景が輝き、優美が囁く。

 「ハギくん。

 栞とアンタと、こうやってるの、夢みたい。

 監禁の時、命を落とすことも覚悟したけど、アンタがいたから、立ち上がれた」

ハギくんが優美と栞奈を抱き、額にキスをする。

「何なら、今から2人目の予約でも、俺はいいですけどね?
 先輩の甘い鳴き声、聞きたいっす」

優美がハギくんの胸に寄り添い、指輪を握る。

 「バカ!
 気が早いよ、もう!」