この世界(ラヴェルシャイン)では(バッド)(シャイン)が共存している

「おい、お前!金をよこせ!」

「ひぃっ!許してください!」

基本的に何か能力を持っていて悪事を犯したりするのが(バッド)

能力が基本的になくて善意が満ち溢れているのが(シャイン)

「うるさ…助けに行くか… お前!人から奪おうとしないで自分で稼げよ!」

「チッ、お前舐めてんじゃねぇよ!」

腕を俺に振り上げた

「能力解放 光 光光龍(シャインドラゴン)

俺がそう唱えると光の龍が(バッド)の手を止めて傷をつける

「なっ、お前も(バッド)なのかよ! なら、金貸してくれよ~」

そう言って俺の肩を掴もうとするその手を振り払って振り返る

「俺の族は悪族(バッドエンド)だが俺は(シャイン)だ」

ポカンとしている(バッド)を置いて俺はそそくさと去っていった

そんなこんなで俺は居酒屋につき、作業を始めた

「いーくん、おはよう… 眠い…」

リートはいつも眠たそうにしているがシフトにはちゃんと来るいいやつだ

「リート、おはよう!」

他愛のない会話をしているとパリーンと窓ガラスが割れる音が聞こえる

「何だ⁉」

俺が表に出ると指名手配犯の連続殺人犯、サースト・ランが店内に現れて客に銃を突き付けていた

「た、助けてください…!」

他の店員は銃口を突き付けられている客を見て見ぬふりし、自分は逃げようとしている

「おい!」

俺は1人たりともお客様を見捨てない 自分の身を削っても…!

「お客様は見捨てねぇんだよ!」

俺が男に襲い掛かると男がニヤッと笑った気がした

「これこそ、私がほしかった人間だ…」

すると、リートが危険を感じたのか周りの客を外に誘導し、自分も戦う姿勢になった

「いーくんを傷つける人は許さない…! 僕も戦うよ…!」

俺はリートの優しさに涙腺が緩んだ

「リート…ありがとう…!」

「お礼を言うのは奴を倒してからでしょ…」

「能力解放…悪、黒影(ダークシャドー)

すると、ランが消える

「っ!?どこ行きやがった!」

ランが素早くリートの後ろに回り、注射器を取り出すとリートの首に注射器を刺し、謎の薬を注入させる

「リート! 大丈夫か⁉」

リートがふらっと倒れる寸前に俺はリートを支えた 

「いーくん…僕は大丈夫…だから、逃げて…!」

俺が振り返るとそこには同じ注射器を持ったランが俺の背後にいて俺は倒れるように眠った



俺は男たちの悲鳴で目を覚ました

…どこだここ… 俺が動こうとするもロープで拘束されていて動くことができない

「ほんと、ここのボスたち性格悪すぎ…」

すると、俺とリートの存在に気づいたのか女の人が近づいて来る

「大丈夫ですか?今、ロープ外しますね っ…!? 虹色の瞳…」

女の人が俺の手を握った時、安心して気を失った