異次元からの彼(ショートショート版)

友達の弟君が病気で死にそうになっているらしい。ふたりとも仲良しで、もう一緒に住む家族もいないからかけがえのない人たち。
そうだ、あの異次元の悪魔だったら!

念じながらピアスでオナッたら、現れよった。

「お前、変態だろ」

「そうなのか?」

「そうだよ」

睨み合う。このシャポロはクレイジーだが命まで寄越せとは言うまい。だから頼んでみた。

「それではこれを全部飲め」

リンゴ酢をパック十本。十リットル?

破れかぶれで飲んだ。
三本目で下痢になって、トイレと往復しながら。
げっそりしたが、友人の弟君は助かった。