「俺が言うのも、なんですが…こういう場合、助けてくれる奴って強いパターンっすよね」
顔面血まみれで、トペニが言った。
トペニの目の前でスズメは大の字になって倒れていた。
3人に立ち向かったスズメは、あっさりと殴られ蹴られて倒れた。
「うるさい。1対3で戦っただけ凄いと思え」
腹をおさえながら、スズメは上半身を起き上がらせ。うえっと声を出して嘔吐した。
「俺が言うのも、なんですけど。助けたらスズメさんの立場危ないっすよね」
「さっきから、うるさい。そんなもの百も承知だ」
背中をさすってくれるトペニにスズメは叫んだ。
昔から正義感の強い男だと言われ続けた。
それは、スズメにとっては誇りであった。
正義感の強い男になれと言ったのは母だ。
母に愛されたいがために、スズメは騎士になった。
正しいことは、正しいと言うし。
間違っていることは、間違っているとはっきりと言う。
そんなスズメを同期どころか、国家騎士全体が嫌っている。
騎士団学校を卒業して、国家騎士に所属されて。
ようやく、スズメは気づいた。
騎士に正義感は必要ないということを。
「本当に働くのか? 医務室に行くべきだろ」
「なに、言ってるんすか。それを言うならスズメさんでしょうが」
しばらく、うずくまっていたが。
これくらいボコボコにされたところで休むことなんで国家騎士としての名が廃る。
トペニに助けられながら、、スズメは立ち上がった。
「おまえの所属先は、どこなんだ?」
ゆっくりと歩きながらスズメが言うと、トペニは「あっ」と目を見開いた。
黙り込んだトペニに、スズメは
「別に詳細を話す必要はない。だいたいの方角でいい。送ってやる」
同じ騎士同士とはいえ、守秘義務は発生する。
無理に話す必要はない。
「俺は…村っす」
「むら? むらとは?」
トペニはごしごしと目をこすった。
「村にある…やんごとなき方の護衛係で」
「なんだそりゃあ!!」
顔面血まみれで、トペニが言った。
トペニの目の前でスズメは大の字になって倒れていた。
3人に立ち向かったスズメは、あっさりと殴られ蹴られて倒れた。
「うるさい。1対3で戦っただけ凄いと思え」
腹をおさえながら、スズメは上半身を起き上がらせ。うえっと声を出して嘔吐した。
「俺が言うのも、なんですけど。助けたらスズメさんの立場危ないっすよね」
「さっきから、うるさい。そんなもの百も承知だ」
背中をさすってくれるトペニにスズメは叫んだ。
昔から正義感の強い男だと言われ続けた。
それは、スズメにとっては誇りであった。
正義感の強い男になれと言ったのは母だ。
母に愛されたいがために、スズメは騎士になった。
正しいことは、正しいと言うし。
間違っていることは、間違っているとはっきりと言う。
そんなスズメを同期どころか、国家騎士全体が嫌っている。
騎士団学校を卒業して、国家騎士に所属されて。
ようやく、スズメは気づいた。
騎士に正義感は必要ないということを。
「本当に働くのか? 医務室に行くべきだろ」
「なに、言ってるんすか。それを言うならスズメさんでしょうが」
しばらく、うずくまっていたが。
これくらいボコボコにされたところで休むことなんで国家騎士としての名が廃る。
トペニに助けられながら、、スズメは立ち上がった。
「おまえの所属先は、どこなんだ?」
ゆっくりと歩きながらスズメが言うと、トペニは「あっ」と目を見開いた。
黙り込んだトペニに、スズメは
「別に詳細を話す必要はない。だいたいの方角でいい。送ってやる」
同じ騎士同士とはいえ、守秘義務は発生する。
無理に話す必要はない。
「俺は…村っす」
「むら? むらとは?」
トペニはごしごしと目をこすった。
「村にある…やんごとなき方の護衛係で」
「なんだそりゃあ!!」



