「ナミが俺に愛想を尽かし始めてることにも気づいてた。でも、ここまで長く付き合ってこられたのは、伴侶となる相手だからなんじゃないかと思ってたよ。絶対に別れちゃいけない相手なんだって」
隣をそっと見遣ると、スギヤマの表情は、今まで見たことがないほど切なそうだった。
「俺、ナミと居ると心地よくて、ずっとそれに甘えすぎたのかもしれない」
それは、まさに私のほうなのに。
「今夜、離れたくなかったけど、気まずい雰囲気を誤魔化しながら、どこかに泊まるのも、なんか違うじゃん。だから、あの頃と同じように過ごしたかったんだよ」
「そうね⋯⋯私、一瞬であの頃に戻ったような気がしたもの」
「ホント?よかった⋯⋯俺、ナミに嫌われたら、もうどうしていいかわかんなくて、必死だったんだよ」
私だって、この恋が終われば無傷では済まないとわかっていたのに、何の努力もせずに、イライラしてばかりで、最低だ⋯⋯。
隣をそっと見遣ると、スギヤマの表情は、今まで見たことがないほど切なそうだった。
「俺、ナミと居ると心地よくて、ずっとそれに甘えすぎたのかもしれない」
それは、まさに私のほうなのに。
「今夜、離れたくなかったけど、気まずい雰囲気を誤魔化しながら、どこかに泊まるのも、なんか違うじゃん。だから、あの頃と同じように過ごしたかったんだよ」
「そうね⋯⋯私、一瞬であの頃に戻ったような気がしたもの」
「ホント?よかった⋯⋯俺、ナミに嫌われたら、もうどうしていいかわかんなくて、必死だったんだよ」
私だって、この恋が終われば無傷では済まないとわかっていたのに、何の努力もせずに、イライラしてばかりで、最低だ⋯⋯。



