実際、スギヤマは、周りに疑われて何を聞かれようと、徹底して否定していたので、この男は信用できるかもしれないと思い、私たちは連絡を取り合うようになった。
何度目かの電話中、私は正直に、
「特定の相手はいないけど、デートしてる相手なら何人か居るの」
そう伝えたところ、
「だったら、俺にもチャンスをくれない?」
教育学部にしてはチャラチャラしている女だと、愛想を尽かすどころか、ますます強引にアプローチしてきたのだ。
最初のデートは映画、二度目のデートは水族館、三度目のデートでは飲みに行った。
その、三度目のデートで、ついつい盛り上がりすぎて、終電を逃してしまったのだ。
アルコールも入っているし、きっと、この人も他の男と同じで、終電を逃したらチャンスだと思うのだろう⋯⋯。
何度目かの電話中、私は正直に、
「特定の相手はいないけど、デートしてる相手なら何人か居るの」
そう伝えたところ、
「だったら、俺にもチャンスをくれない?」
教育学部にしてはチャラチャラしている女だと、愛想を尽かすどころか、ますます強引にアプローチしてきたのだ。
最初のデートは映画、二度目のデートは水族館、三度目のデートでは飲みに行った。
その、三度目のデートで、ついつい盛り上がりすぎて、終電を逃してしまったのだ。
アルコールも入っているし、きっと、この人も他の男と同じで、終電を逃したらチャンスだと思うのだろう⋯⋯。



