「………そんなこと言わないで?」 あは、何言ってんだろうな。 気付けばわたしはしゃがんでた。 太刀春くんの目の前で、すっごく怯えてた。 だから、太刀春くんは目を丸くしていた。 学校の門前で。 おかしくなっちゃうよね、 悪い意味で笑っちゃう。 もう別れたはずの男との記憶に苛まれてる、 滑稽なわたしが。 色んな人が通りかかるところで、すすり泣いちゃってさ。