これは小学校3年生だったともだちのちーちゃんの話です。
ちーちゃんとわたしは1年生で出会い、ずっとともだちだった。わたしは母子家庭だし、ちーちゃんも母子家庭でおばあちゃんと一緒に暮らし、似たような環境だった。
ある日、学校からの帰り道。わたしはちーちゃんとちかくの誰もひとがお参りしないちいさな祠のある森のなかに入っていった。わたしたちはそこに基地みたいなものをつくり、そこで遊ぶことが多かった。祠は苔がはえていて倒れかかっていた。いつもなら祠に手を合わせてから遊ぶのだが、今日はいまにも雨が降ってきそうだったので、あわてているとちーちゃんが祠の角に足をぶつけてしまった。赤い血がぽたぽたと流れ、祠にも血がついてしまった。
ちーちゃんはハンカチで血をぬぐいながらやっと森の中からでた。「だいじょうぶ?ちーちゃん?」「ちょっといたいけど、血も止まったし。」と話しながら祠をあとにした。
ちーちゃんとわたしは1年生で出会い、ずっとともだちだった。わたしは母子家庭だし、ちーちゃんも母子家庭でおばあちゃんと一緒に暮らし、似たような環境だった。
ある日、学校からの帰り道。わたしはちーちゃんとちかくの誰もひとがお参りしないちいさな祠のある森のなかに入っていった。わたしたちはそこに基地みたいなものをつくり、そこで遊ぶことが多かった。祠は苔がはえていて倒れかかっていた。いつもなら祠に手を合わせてから遊ぶのだが、今日はいまにも雨が降ってきそうだったので、あわてているとちーちゃんが祠の角に足をぶつけてしまった。赤い血がぽたぽたと流れ、祠にも血がついてしまった。
ちーちゃんはハンカチで血をぬぐいながらやっと森の中からでた。「だいじょうぶ?ちーちゃん?」「ちょっといたいけど、血も止まったし。」と話しながら祠をあとにした。


