家に入ってすべてのやることを終わらせた…ら、
スマホが鳴っていた。
えっと……学校から⁉


「はいっゆあです」
「あした、数学のテストなので、一限目(いちげんめ)までに来てくださいね。あ、あとあまねさんにも伝えておいてください」
「は、はい!」


そっかぁ明日テストなんだぁ。
とりあえず連絡しとかないと。
ベッドに座ってあまねと二人のLINEをひらいた。


【ゆあ:明日テストあるって一限目に】
と送信。
するとすぐに


【あまね:りょうかい!それじゃあテスト終わったら向かおうか!】
ってきたから、OKのスタンプを押して今日はもう寝る。





【sideあまね】
夕方ちょうどゆあと話していた時、私も言いすぎたかなって思って反省してたんだけど、
思い切って言ってよかったみたい。
ゆあもなっとくしてたから。



さっきゆあから、テストがあるって言われて本当にタイミング合わないよ…。

でも仲直りできてよかった…。
だってライブは人生の一つといっても過言でもないんだから。
まぁそう思うのは、チェリーの中だけかもしれないけどさ。


だから成功させたいんだよわたしは。
あ、もうこんな時間!
もう寝ないと。




〈学校に行ったけど⁉〉
「ゆあー今日学校なんでしょ早く起きなさいよ~」
「んーあとちょっと…」
ってやばきょうがっこう!
「洗面台にテレポート、せいふく自動再生」
本当に遅れちゃう……!



なんとか間に合いそう。
でもあまねはどこだろう?「あまねにテレポート」
おいついたー
魔法ですけど…
「ごめん!ほんとに!一緒に行こうって言ったのに……!」



「いつになったら起きられるの!」
ってちゃんと怒られちゃった。

「まぁ許すよ友達なんだから」
この言葉好きなんだよね友達ってわかって。

ってどんだけ寝坊してるの私⁉

「じゃあ、またねゆあ」
「うんばいばい!」



あまねのと分かれて、教室に入った……ら、なんだか、いつもよりにぎやか。
いま5分休みだよ…?


まぁいいや。
速くテストの時間にならないかな?


私は、学校に友達がいないわけではないけど、
たんなるおしゃべり友達みたいな感じだから、
あまねみたいな友達はいない。


だから、速く終わらせて、撮影場所に行きたい…


でも、予鈴も本鈴ならない。
まだ5分休み始まったばっかりだったのかも。



ーキーンコーンカーンコーン


あ!鳴った!
よし、がんばろう!




【sideあまね】
久しぶりだな、学校。
最近は、なかったから。
「あ!あまねちゃんきてたの!?」
「う、うん」


なんかわかんないけど、友達じゃないのに、
話しかけられる。


どいうことなんだろう?
友達関係よくわかんない。


速く終わんないかな~。
ゆあとは、一つ下だから、もちろんクラス別。
でも学校なんて、あんまりいかないから、
友達も、ゆあしかいない。


つまんないから
速く終わらせて撮影場所に、
帰りたい。


だから、ちょっといじわるしちゃお!
一限目約1時間だよね。
よし!
「タイムトラベル1時間後のせかいへ!」
これで、勉強…
「おーわり!」



【sideゆあ】
一限目が始まって、1問ずつとく……のはずが、あっという間におわり。


おかしい…
でもバレバレ…

どうせ、あまねが魔法使ったんでしょ!
帰るとき言ってやろう!

「あ、ゆあ!」
「あまね!何もしてないけどねっ」
「あ、やっぱりばれたかー。だって速く撮影場所いきたかったもん!」


まぁ気持ちも分かるけどよ…
「私たちテストの日だけしか学校いってないから、
成績、全部テストだけで評価されるんだよ?」


「別に、成績なんていらないよ?」
まぁ確かに?

家庭教師よんだらいいだけだし。

「だけどさ、いまは、考えてるひまないよ?
速くいこう!」
こんなの正直どうでもいい。
いまは、ライブが優先だ!
「そうだねっ」