この世には存在はしてるいるが、決してして相手に言ってはいけない言葉というものがある。

僕には大切にしてあげたいはの子がいる。

彼女はいつも笑っている。
おどけてたように笑っている。
それは、まるで言うなれば彼女の人生をそのまま表しているようであった。 それが僕はどうしようもなくつらかった。

何をいわれても笑っている彼女。 今傷つくことを言われたよね? それなのにどうして笑うの。

自分に足りてないところがあったって自分をさげて考えなくていいよ。君にだって心があるよ笑顔で本心をかくしてしまって自分で自分をだましてるよね。

きっと、それが家のだした答えなんだろうね。

でもね。

僕はそんな相手を大切にして、人を傷つけまいとたえてる君を大切にしあげたい。

どうしてみんな君の優しさに気づかないのだろう。 どうして笑っているからとあの子は苦労がないって思われるんだろう。 どうして、人に平気で心ないことを言えるのだろう。

どうして言葉を選ばないの?

そして、どうして君はそんな人を辞すの?

君の笑顔がみてみたい。

君のはりつけた笑顔にかくれた、本当の君に会ってみたい。



僕の時がとまる。

僕の心の中をかいたノートを彼女がみている、

ガタッ。

ドアにあたってしまった。

彼女がふり返る。

「ごめんね、勝手にみちゃって」

焦っている。
僕も焦っている。

「あの……。これって小説?それとも詩かな? すごいね!こんなに想ってもらえたら幸せだろうなぁ。」

めずらしく彼女はしおらしい。 いや、彼女はきっとずっと………。

「ねぇ、もし嫌じゃなければね………。 あの……、これ風成したら読せてくれませんか? 彼女のこと気になっちゃって……….」

「君のことだよ」

気づけば口から音がでていた。
彼女の言葉の続きは声となってでてはこない。

しかし、かわりに彼女はつらそうな顔をする彼女は僕を見つめる。

「君のことなんだ」

なさけない。
二度目のその言葉はきえいりそうなほど少さな音だった。
くわえて、その音は教室のゆかへとおちる。
彼女にはとどいただろうか。
彼女をみる。

思案の表情。

彼女はまだ僕をみつめ何も言わない。
たから僕が口を開く。

「ねぇ、どうして君はいつも笑っているの?」

あれをよんだ彼女への問はこれだけで十分だと思った。
彼女はゆっくりと僕のノートへ視線をおとしまるで論すように言った。

「幸せって思いたいから」

彼女が僕の目をみる。

「笑顔で楽しく過ごせてる。
私は幸せ。そう思いたいから。」

そう言った彼女は毅然とした表現を向けた。
それは僕の初めてみる彼女であった。
僕は、その僕の知らない彼女に釘付けになる。

「君も笑おう」

そして、彼女はそれはそれは嬉しそうに笑った。

「また明日ね!」

彼女が僕のよこを通り過ぎ、教室を出ていった。

僕は慌てて彼女を追って廊下へ出る。

そして「まってっ!」と声をかける。

今しかない、そう強く思った。

彼女がふり返る。

「あの、どうして笑うと幸せだと思えるんですか?」

「だって、君は……」 それ以上は言えなかった。 かわりに彼女が口を開いて告げる。

「私つらいって思いたくないの。 つらいことを考えるなら、 嘘でもいいから今日笑って楽しかったことを考えたいの」

僕は何も言えない。 でも、きいてみたい。

「でも、それでも、笑顔でかくしていてもその奥にある傷はどうするの。 今は笑ってごまかしているから、ごまかせてるのかもしれないけど、傷がきえたわけじゃないんだよ」

自分で合っておきながらつらくなって下を向く。

「君は笑わないの?」

僕ははじかかるようにして顔を上げる。

「あのね、笑っていても楽しい笑いじゃないこともあるよ。でもね、君と話すのは楽いてなぁ」

微笑み彼女は続ける。

「あのね、私はね、 私が好きな自分でいたいの。 私がなりたい私になるの」

彼女の鎌、声、瞳、全て療に夢中になる。

彼女が言葉を選ぶように少し俯いて、そして僕をまっすぐ見つめて言う。

「私は君が好きです。」

「・・・・」
声がでない。いやだそうとしていない。

「私は君が大好きです。
私は自分が言われてみたいこととか、私が楽しいって思うことを相手のためにしてるんじゃなくて、自分のためにしてるの。
自分で自分に言ってるの。」

教室を指さし彼女はいう彼は教室を指さす。

そして凛々しく微笑んで、

「これが私の答え。
自分の言葉は相手だけじゃなくて
自分への言葉でもあるの。
だから私は笑うの。
笑って、自分に笑いかけるの。
そうやって自分を励まして生きてるの」

その日見た。たった一度だけ見た。彼女の表情を僕は一生忘れることはないたろう。


大好きな君へ
きっと君には、僕は必要ないのだろうけど、 でも僕には君が必要なようです。
だから、僕も君のように前を向くことができたら、つたえたいとおもいま。
あの日から、
ずっと君の笑顔に恋していました。と。