義弟に甘えられたい!

お父さんと一緒に向かいの席に座る。

「はじめまして〜!星山(ほしやま)あすかって言います!よろしくね。」

私の斜め前の女の人、あすかさんが挨拶をしてくれた。

肩あたりで切り揃えられた明るめの髪が特徴的な女性。

「はじめましてっ!天野 夢花です。よろしくお願いします…!」

おしゃれな人だなぁ。

「ほら、詩音〜。挨拶しなさい。」

あすかさんが私の正面に座っているパーカーの男の子、詩音くんに声を掛ける。

「…詩音です。」

そう言ってパーカのフードをとった詩音くん。

その瞬間、一瞬周りの音が聞こえなくなった気がした。

わぁっ…。可愛い…。

まるでガラス玉のようなの大きな瞳。長いまつ毛。瞳を縁取るきれいな二重まぶた。
それにふわふわした顎下ぐらいある少し明るい髪の毛。

「…。」

少し怪訝そうな顔で私を見ている詩音くん。

「……なに?」

薄く可愛らしい唇がひらかれ不機嫌そうに首を傾げた。

「あ、ごめんねっ!なんでもないよ!」

「あっそ…。」

視線を私からお水の入ったコップにおとす。氷が溶けてカランと音を立てる。

「ごめんね〜。詩音ったら人見知りで〜。」

「いえ…!そんな…!」

あすかさんが少し困ったように笑った。

「天野 (まこと)です。これからよろしくね!」

私のお父さんが詩音くんに挨拶をする。

詩音くんはペコっと頭を下げた。

可愛い顔立ちだなぁ…と思い、詩音くんを見つめていると目があった。

「…。」

一瞬睨んだ後すぐに目線を逸らした詩音くん。

え…!?なんか怒ってる?私…なにかしちゃったかな?

この先、ちゃんと仲良くやっていけるのだろうか…。