男は口元に笑みを浮かべながら、こう言った。 "ここの常連かい?" 男は、彼女の目の前にある建物を指差した。 彼女は暗闇の中の建物が何だか分からなかった。 彼女はこの辺りに来た事は無いので、首を横に振った。 男は、更にニヤリと笑って彼女を見た。 "なら、見てきな" 男は、彼女を立つように促した。 彼女は危ないと思い、立つのを拒んだ。 "残念だなぁ。 さっきここに子供が入ったのに" その言葉に、母親は目を見開いた。 "本当ですか" かすれる彼女の声に、男は頷いた。