"アレだよ" 男の"アレ"というのが何だか分からなかったが、男に連れられていく。 人の群れをかき分け、やっとたどり着いた。 人々の目線の先には机のような大きな板がある。 母親は、自分の頭がいかれたのかと思った。 その大きな板に貼り付けられていたのは、 紛れもない 我 が 子 だ っ た か ら で あ る