この世界で、神王様は偉い人っぽい。その偉い人が施設の運営を手がけているのだと思う。私たちがいい生活を送れているのは、神王様とやらのおかげに違いない。
でも、この施設で学んだ神王様って、神話の中に登場していたんだけど……もしや今は役職として残っているとか? 大統領とか国王みたいな感じで。
寝室に戻った私は、寝起きでぐずっている子の背中をポンポンしたり、やんちゃな子を布団でぐるぐる巻きにしたりして、全員を食堂へ誘導することに成功した。
ちなみに、やんちゃな子──十二番は置いていかれそうになって、泣きべそかきながらついてきたよ。
その様子を見た先生が、苦笑しながら十二番の頭にポンと手を置いた。
「十二番はいい加減、三番に甘えるのはやめなさい」
「あ、あまえてねぇっし!」
うんうん。構ってほしいだけだよね。前の私の知識がある今、君の気持ちは手に取るようにわかってしまうのだよ。ふはははは。
「三番も手加減しておあげなさい」
「あい! せんせ!」
元気よくお返事する幼女でございます。
朝食は具沢山スープと硬いパンだ。幼女の私はスープにパンを浸して食べていたから、その通りに食べてみる。うん、おいしい。
前世の私の舌が肥えているわけじゃないので、もしかしたら美食家の口には合わないかもだけど。
お昼はハムとかチーズを挟んだパンに果物のジュース、夜は柔らかいお肉と野菜のソテーとパンとスープだと思われる。合間におやつの時間があって、木の実入りのクッキーとミルクを出してくれるはず。
うん、なかなかに贅沢な食生活だ。やっぱり恵まれているね。
