「や……ぁ」
「ん……」

 くちゅくちゅと、王子様の舌が私の口腔内を泳ぐ。抵抗しようにも、両手がドアに押さえつけられていて動けない。いや、それ以前に、私の身体が抵抗する気がない。
 
 抵抗しないと……さっきの子みたいに私も──

 そうあたまで思うけど、身体が言うことを聞かない。それどころか、気づいたら王子様の舌に自ら舌を絡め始めていた。
 まるで、高熱を出した時のように体が熱くなる。あつくて、なにも考えられない。くらくらがひどく、なっていく。
 
 すると王子様は、舌なめずりし。

「ふふっ、真面目っぽい感じなのに、ヤル気マンマンじゃん」
 
 クスッと笑いながら、王子様は言いそして。

「ねこちゃんのおっぱい……もらうね♡」

 そう言いながら、王子様は私のシャツと下着を慣れた手つきで脱がし、私のおっぱいに触れた。

 



 気づいたら、私と王子様は全裸になっていた。そして──最後まで、した。

「気持ちよかったよ。今までで一番気持ちよかったかも」

 そう言いながら、王子様は私のことを抱き寄せてキスした。私と王子様の敏感なところがぴとぴと触れる。

「私……初めてした、けど……気持ちよかった、です。あの……王子様、私……」
「ん?」
「あなたのこと、好きになっちゃったかも……です」
「奇遇だね、私もだよ」

 そう言いながら、私と王子様は裸で抱き合い、しばらくキスをした────