「失礼します。塚平先生、学級日誌書き終わりました」

 放課後。日直だった私は、日直の仕事をやって学級日誌を書くと、職員室にいた担任に学級日誌を渡した。

「お疲れ。あ、猫井。悪いけどこれを2階の物置に持っていってくれ」

 と、先生は足元に置いてあった段ボール箱を指差して言った。

「わかりました」

 そう言って私は、その段ボール箱をんしょと持ち上げた。中身は閉じられていて何が入っているのかわからないけど、そんなに重くはない。

「失礼しました」

 そう言って私は、職員室を出た。