「はい。頼りないですけど」
「そんなことない。お店の雰囲気も落ち着いていい感じだし。またお邪魔するわね」
「ホントですか?すごく嬉しいです!」
爽やかな好青年だが、なんだか子犬みたいだな、とも感じる。
私は、気が向いた時には、ちょくちょく店に顔を出して彼と話すようになり、次に書店で会った時には、プライベートの連絡先を裏に書いた名刺を渡された。
「仕事中には渡せないし、ここでまた会えてよかったです」
ナンパ上手なのか、それとも本当にまっすぐなだけなのかはイマイチ読めないが、40を過ぎて若いイケメンにアプローチされるのは、悪い気はしない。
しかし、連絡を取り合うようになり、何気ない会話の中で、星夜が同じ干支の29歳だと知り、42歳の私は、流石に困惑してしまった。
ひとまわりという年の差。今年で彼は30になるとはいえ、今は20代と40代だ。もはや、親子⋯⋯。
「そんなことない。お店の雰囲気も落ち着いていい感じだし。またお邪魔するわね」
「ホントですか?すごく嬉しいです!」
爽やかな好青年だが、なんだか子犬みたいだな、とも感じる。
私は、気が向いた時には、ちょくちょく店に顔を出して彼と話すようになり、次に書店で会った時には、プライベートの連絡先を裏に書いた名刺を渡された。
「仕事中には渡せないし、ここでまた会えてよかったです」
ナンパ上手なのか、それとも本当にまっすぐなだけなのかはイマイチ読めないが、40を過ぎて若いイケメンにアプローチされるのは、悪い気はしない。
しかし、連絡を取り合うようになり、何気ない会話の中で、星夜が同じ干支の29歳だと知り、42歳の私は、流石に困惑してしまった。
ひとまわりという年の差。今年で彼は30になるとはいえ、今は20代と40代だ。もはや、親子⋯⋯。



