六月。
誰もいない夜の海辺を歩きながら、
「私ね⋯⋯ずっと言えなかったけど、本当は年上なの」
勇気を出して、なるべくサラリと打ち明けた。
「え?何歳だったの?厄年?」
「もっと上よ。もう、思い切って言うわ。42よ」
「え!?」
「きっと、私のことをからかってるって思ったから、敢えて言わなかったの」
「からかったなんて⋯⋯そんなわけないよ!」
「でも、ひと回りも上だって知ったら、流石にないって思ったでしょ?本気になる前に言わないと⋯⋯って」
「美空さん⋯⋯まさか、結婚してるの?」
「いいえ。独身だし、子供も居ないわ」
「だったら何も問題ないじゃん。俺と結婚しよう」
突然のプロポーズに、ただ戸惑うしかできなくなる。
「そんなこと、突然言われても⋯⋯冗談としか思えないわ」
誰もいない夜の海辺を歩きながら、
「私ね⋯⋯ずっと言えなかったけど、本当は年上なの」
勇気を出して、なるべくサラリと打ち明けた。
「え?何歳だったの?厄年?」
「もっと上よ。もう、思い切って言うわ。42よ」
「え!?」
「きっと、私のことをからかってるって思ったから、敢えて言わなかったの」
「からかったなんて⋯⋯そんなわけないよ!」
「でも、ひと回りも上だって知ったら、流石にないって思ったでしょ?本気になる前に言わないと⋯⋯って」
「美空さん⋯⋯まさか、結婚してるの?」
「いいえ。独身だし、子供も居ないわ」
「だったら何も問題ないじゃん。俺と結婚しよう」
突然のプロポーズに、ただ戸惑うしかできなくなる。
「そんなこと、突然言われても⋯⋯冗談としか思えないわ」



