彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)




図書館で降ろされた私は、人目を警戒しながら、時間をかけて、ヤマトの家へとたどり着いた。



「うはははは!!遅かったのぉ~凛!!何に巻き込まれたんや~!?」
「よく巻き込まれたって、わかるよな・・・・。」
「うはははは!!学校終わったら、速攻で勉強教えてくれる約束したのに、けーへんあたりで異変を察するわ~!『凛道蓮』のスマホかけてもつながらへんし!で!?今回のトラブルはー!?」
「ああ・・・・・・聞いてくれ。」



合いかぎで開けた玄関の、鍵をかけ、チェーンロックもかけた後で、その場にヘナヘナとへたり込みながらぼやく私。



「うはははは!!ほれ、ほうじ茶のホットや!そんでもって、トーク、スタート!!」



ホットのペットボトルを渡され、話を促される。
これに私はほうじ茶を受けといりながら、渕上達のこと、空手の師範のこと、タカ&トモさんのこと、帰りは迎えに来て、公共の図書館でおろしてもうことになった話した。





「うははははは!そりゃあ、気にするわなぁ~!!プランGって名付けとる時点で、警戒モード!なによりも、タカ&トモさんらに、凛の正体バレんでよかったのぉー!!師範はんの愛弟子呼びに感謝感激雨あられ、や!!」
「ああ・・・マジでそうだわ・・・・!!正直『プランG』よりも、図書館に向かうまでの道のりが、生きた心地しなかったぜ・・・!」





キャップを開け、玄関に胡坐をかいた姿勢で、ほうじ茶を飲む。
疲れた体を癒すぬくもりにホッとした。
そんな私の隣に座って、話を聞いていたヤマトが言った。





「うはははは!!せやけど、『プランG』ってなんなんやろうなぁ~!?凛をゴキブリ攻めにする気かのぉー!?」





私をのぞき込みながら、害虫による嫌がらせを予想するヤマト。





「俺も同じこと考えてる。ゴキブリを投げつける気じゃないかと・・・。」
「ゴキブリのこと、か抜き以外だと、G言うもんなぁー!せやけど、困ったのぉ~・・・・・・・・」





ヤマトには珍しく、小さい声のトーンでつぶやく。





「わしが凛の側におればええだけの話なんやけど・・・あかんのか?」





優しい声で聞いてくるヤマトに、胸の痛みを覚えながら答えた。